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【進撃の巨人】月と青い鳥

第7章 調査兵団



「いやぁ悪かったね…」

ハンジが書類に署名をしていく

「申請書と一緒にこの書類も後で必ず持っていくから心配しないで
今 フラゴン分隊の訓練中だから カナコは少し見学して行くといいよ リヴァイの飛ぶ姿はカッコいいからね」

モブリットは私の抱えていた書類を持ってくれた

うん モブリットの言葉は信頼できるからお願いしよう



「私も立体起動は使えるけど 筋力が足りないから長くは使えないし クルクルは飛べない1度試して肋骨折ったからリヴァイから禁止されちゃった」


「そっか 一応使えるんだね カナコにやる気があるなら壁外調査が終わった後で私が基本を教えようか?」


「はい!お願いします」


兵団では宿舎だから 地下街で暮らしていた時より4人一緒にいる時間が短い それに3人は同じ分隊で私の仕事はどうしても幹部棟が中心になる
窓から見える訓練場で乗馬も立体起動も上手くなっていく3人をただ見ていた

3人が知らないうちに馬に乗れたらビックリするかな…


ハンジ達は幹部棟に戻り 私はそのまま残り巨大樹を見上げた


声が聞こえる…と思ったらもう団員が飛んで来た アンカーを巧みに操り巨大樹の間を飛ぶ その樹の影から巨人を模したハリボテが現れてはうなじの辺りにあるスポンジを削っていく


すごいなぁ…



「しくじった!避けろ!」


切羽詰まった声が聞こえる うなじを削ぎそこなった団員のブレードがもう1人にめがけ飛んでいった このままだと切り裂かれる!
刹那 黒い影が疾風のように飛んできて そのブレードを叩き落としそのまま飛んでいった と思ったら巨大樹にアンカーを打ちくるっと回って私の前に着地した


「リヴァイ…だったの」

「あぁ…どうした?なんでカナコがここにいるんだ」

「さっきまでここに居た分隊長に用事があって来たの そしたらちょうどリヴァイが訓練してるから見学していいよって言ってくれたの」

持っていたブレードを鞘にしまうと私の隣に立ち一緒に巨大樹を見上げた リヴァイの手を取り私の後ろに隠して手をつなぐ
毎日のように訓練をしているせいで彼の手の平には何ヵ所もタコが出来ていた


壁外調査では新人の4割の団員が犠牲になる

だからリヴァイは渋々入団したとはいえ 犠牲者にならない為に訓練は真面目(彼なり)にしている


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