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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



聞けば2人とも9歳で幼なじみらしい

アルミンは少し気が弱そうだけど話していると ちゃんと私の目を見てしっかり話をする
エレンは好奇心旺盛な感じが全身から出ていた


「カナコここら辺りでは見ない顔だな…初めて見た」

「最近シガンシナに引っ越したの その前は王都にいたよ」

「王都!? カナコは貴族か?」

「貴族なんかじゃないよ 王都って言っても地下街出身だよ……地下街って知ってる?」


知らなかったみたいで顔を見合せてから2人は顔を横に振った

王都でも地下街出身は嫌われているらしいから 王都から大分離れているここでも良くは伝わってないよね…


「話すと長くなるから お父さんかお母さんに聞いてみてね 悪い話ばかりだと思うけど みんな一生懸命に生きてる所だよ 良くも悪くもね…」

「一緒だよ… ここだっていい人も居れば悪い人も居るから カナコは僕を女の子と間違ったけどすぐにごめんって謝ってくれた だからカナコは優しい人だよ」



エルヴィンという白馬の王子もいたけど 天使だ…アルミン天使もいた!!

ニコニコと笑うアルミンに私は萌えていた



「顔も違うよな?」

「珍しいでしょ 私は東洋人なんだよ」

「東洋?壁の外の――!」


つい大きな声が出たアルミンは パッと手で口を押さえた




『カナコの世界…外の世界の話はしてはいけない』


モブリットが言った言葉を思い出した

9歳の子供でもこんな反応をするのか…




「そうだよ壁の外から100年前に一緒に逃げてきた 人達の末裔だよ」


頭をポンポンと撫でると 少し怯えていたアルミンはホッとした顔をした



「カナコは1人なの?」

「ううん 旦那さんと一緒だよ 今は荷物を宿に置きに行ったから 待ってるの」

「アルミンそろそろ行こうぜ」


そういえば2人は市場に遊びに来ていたんだった


「じゃあね…お話できて楽しかった 2人共またね」

「「またね!」」


手を振って食器を返しにいく2人の背中を見送った


まだリヴァイは戻って来ないなぁ…





「珍しいな…アンタ 東洋人は絶滅したって話だったよな?」

「あぁ…山の奥に1人東洋人の女が居るって話だったが アンタも東洋人らしいな」



知らない男が3人…2人が私の前に 1人が隣に座った






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