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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



ぞくり 背中が震えた



「知り合いからそう言われたので たぶん私は東洋人だと思いますが…両親の記憶も無いので本当かは分かりませんよ?」


「東洋人じゃなくても…アンタは珍種だろ?」



珍種狩り!! まさか地上でこんな事になるなんて…


「いい女だ…地下街で競売に出せばいい値段になるな…」


隣の男が私の首に手を触れた…
















「そりゃ――いい話だな
で?――それはこの女の事を言ってやがるのか?」


私の首に触れていた手をギリギリと掴み 凄まじく殺気を帯びた目で3人をにらみ付けるリヴァイがいた



地上のゴロツキと地下街でも名が知れたゴロツキのにらみ合いは 勝負にもならず3人は格の違いを見せ付けられてその場から去っていった






「遅くなって悪かったな…大丈夫か?」


隣に座り私と向き合うと さっき触られた首を優しく撫でてくれた




「大丈夫…」

「大丈夫じゃねぇな――鼓動が早い」


首に触れている手に私の動揺がリヴァイに伝わっている
リヴァイが首に触れていた手を後頭部に移動させゆっくりと私の頭を自分の肩に乗せた


「走ったから少し汗臭せぇけど吸っていいぞ」


私がリヴァイの匂いで気持ちが落ち着くのを知ってるから 人目があるのにそんな事を言ってくれる


「珍種狩りって…―こんな明るい地上でもあるんだね――怖かった…」

「兵団の敷地から出る時は 必ず誰か信頼できる兵士を連れて行けよ エルヴィンにも言っておくから…」


石鹸と汗の混じった匂いを吸い 気持ちが落ち着いていく
リヴァイのうなじにうっすらとかいた汗が見えた


「うなじの汗…―舐めたくなっちゃった」



くっくっくっ――とリヴァイは笑い体を離した



「また馬鹿言いやがって――まぁ元気が出たって事か

どうする…買い物は続けるか?」

「続ける!エレンとアルミンから美味しいって評判のお店とか聞いたから絶対に行きたい!」


さっきまで一緒にいた子供の話をして 市場でスープ サンドイッチ ボイル野菜のサルサソースがけ ミートボール カットフルーツ それにリヴァイはビールを私はオレンジジュースを飲んだ

モブリットと一緒に行った川沿いのレストランも美味しかったけど 市場のご飯も美味しかった




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