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【進撃の巨人】月と青い鳥

第14章 夏仕度



街の馬繋場には寄らずに 馬と荷馬車は馬宿に預けた
馬繋場にも人はいるけど荷馬車に乗せた荷物までしっかり見てはくれない
少し利用料は高いけど馬宿は荷物を部屋に預けられるから盗難の心配が無いのだ



兵団から ついでにと頼まれた買い物を先に終わらせる

市場通りにある公園には 長いテーブルと長イスが何台も置いてあった


「カナコはここで待ってろ
腹がへっても1人でふらふら買いに行くのは禁止だ」

食いしん坊の私にしっかりとリヴァイは釘をさして荷物を宿に預けに戻った





この通りは食料品を取り扱う店が多くて パン屋 お菓子屋 惣菜屋 も並んでいる
パンの焼ける匂いやスープを煮込む匂いが漂っていて 昼時という時間でもあるからパンとスープを買って このベンチに座り食べている人も沢山いた


なるほど…食器は木製で食べた後は器とスプーンを店に返すシステムなんだ





「隣…空いてますか?」


金色の髪に青い瞳の女の子が紙に包まれたパンを2つ持ってニコリと笑う


「どうぞ 座って」

「ありがとうございます エレン!ここ空いてたよ!」


焦げ茶色の髪に緑色の瞳の男の子がスープとスプーンを持って歩いてきた


兄妹…なのかな?

パンとラタトゥイユのようなスープを2人で分けてパンを浸しながら食べている姿が微笑ましい



「美味しい?」

「うん!俺達の小遣いで買える店の中だと1番うまいぜ」

「今日は2人で市場に遊びに来たんだ…いつもお昼ご飯はお小遣いを出し合って食べてる」

緑色の瞳をクリクリさせて話すお兄ちゃんと 恥ずかしそうに頬を染めながら話す妹ちゃん…


「仲良し兄妹だね…私はカナコっていうの お兄ちゃんはエレン―だったかな?妹ちゃんの名前はなんていうの?」




2人はキョトンとした顔をした


「あっははははは―!」


エレンは笑い 妹は恥ずかしそうにして顔をふせた


「違うよカナコ 俺達は兄妹じゃねぇし アルミンは男だ」


「えっ!ごめんなさい…可愛いから女の子あっ!…これもダメだ…」


何を言っても墓穴を掘るから私は何も言えなくなり 「ごめんなさい」と謝るしかなかった


「カナコもういいよ 僕は小さいし…よく間違われるから…」




反対に子供から気を使われてしまいなんか申し訳なかった




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