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【進撃の巨人】月と青い鳥

第11章 リヴァイの選択



ハンジの言葉が私の体に染み込んでいき また涙がポロポロと零れてしまう

涙を見てさっきまで真面目な顔で怒っていたハンジがアワアワと慌ててポケットからくしゃくしゃのハンカチを取り出した


「そんな汚ねぇのでカナコの顔を拭くな!」


リヴァイに怒られて


「確かに…汚いな…」

ハンカチを握り ハンジが少ししょんぼりとなった


「カナコの事が好きだよ 柔らかいし いい匂いがするし
それに…なんて説明していいのか分からないけどカナコの生まれた世界とこっちの世界の違いなのかな… 一緒に居ると心地いいんだよ
壁外調査から帰ってきた時に おかえり って言って欲しい!ねぇエルヴィン」


「……そうだな

団長もカナコの事は気に入っているようだしね…」


ハンジはニコニコと笑っていて隣のエルヴィンは巻き込まれ感があるけど優しい顔をしているから 私も一緒に笑った でも泣きながら笑うから


「泣くか笑うかどっちかに出来ねぇのか?」


リヴァイが少し呆れながらハンカチで涙を拭いてくれた










万華鏡に感動してハンジは口を開けて見ていた

その間にリヴァイは紅茶を淹れなおして私達はゆっくりと紅茶を飲んだ


「いい紅茶だな」

エルヴィンは育ちがいいのか紅茶を飲む仕草ですら優雅で王子様だ


「モブリットが連れていってくれたの すごく素敵な店だったから 今度はリヴァイも一緒に行こうね」


「あぁ…この店は絶対行く」

リヴァイはカップの縁を持ち いつもと同じように飲んでいた





**********





やっと「地球」の事を聞けたハンジは


「まだまだ話したいよ!」


駄々をこねたけど 私が唇と舌を動かす筋肉が疲れて口が上手く動かなくなってしまい リヴァイとエルヴィンから

「終わり」を告げられた



それにかなり話をしていたようで 夕食の時間になっていて 4人で食堂に行く為に立ち上がろうとすると 足と背中の筋肉がギシギシと悲鳴を上げる…

ギクシャクと動く私を3人が不思議そうに見て ハンジがリヴァイに顔を向けた

「激しいのは控えてあげないと カナコが壊れるよ?」


私の裸をしっかりと見たハンジは 身体中にリヴァイが付けた痣を見ているから 乱暴に抱かれたと思ったらしい


その指摘にリヴァイが沈黙するから肯定になってる…


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