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【進撃の巨人】月と青い鳥

第11章 リヴァイの選択



地下街では弱者の命は軽い 下層に行くほど暴力は日常的で 特に捨てられた子供は徒党を組んでなければ暴力の対象になった

リヴァイは10歳になる頃までケニーという大人に1人で生きる術を…戦い方を叩き込まれたらしい そのおかげで死ぬ事はなく今も生きている


リヴァイは多くの死を見てるし 奪ってもいた
リヴァイは私には地下街の汚い物をなるべく見せないようにしてくれた それでも日本とは比べられないほどに人の死を間近に感じるほどだった守られていた私でもそう思うほどに…

だからリヴァイが生きているって事実を少しでも実感したくて私は何度もリヴァイの体を熱を求めた…たぶんそれはリヴァイも同じだと思う


でもこの全身の痛みは違う所からきている


「違うよ…昨日モブリットと立体起動の訓練したの 久しぶりだったけど思ったより上手くできたら楽しくて
夢中になって2時間くらい飛んだら足腰が立たなくなってモブリットに笑われちゃった
そのせいで全身の筋肉が痛くて上手く動けないだけ リヴァイのせいじゃない…」



痛い痛い と言いながら歩く私に


「持ってきてやるから部屋に居ろよ」


呆れながら言ってくれたけど筋肉痛はじっとしてて治るものでも無いし
動かした方が早くよくなる?はずだからギクシャクしながら4人で食堂に向った






地下街のゴロツキだの殺し屋だの言われ私達は毛嫌いされていた

食堂に行くと冷たい視線を感じたりする事が多かった
だけど今日は不思議とそれをあまり感じないし 席に座っても周りの団員が立ち去る事もなかった

エルヴィンとハンジが居るから?

ミケと一緒に食べた時も席を離れる団員は居なかったけど 好奇心の塊で見られてるって感覚はあった でもそれとは何か違う気がして…周りを見ていると 前に座っていたエルヴィンが私に顔を寄せて小声でささやいた



「今回の壁外調査でリヴァイの巨人の討伐数や討伐補佐数が群を抜いていたからね みんながリヴァイを認めたんだよ」

















休息日が終わり調査兵団の日常が戻った


キース団長と生き残った幹部が会議を重ねて新しく分隊の編成が決められた

フラゴンの死亡でエルヴィンの分隊の副隊長のミケが分隊長になり
そのミケの抜けたエルヴィンの分隊にリヴァイが配属された


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