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【進撃の巨人】月と青い鳥

第10章 出発



トマトと燻製肉のピザとキノコパスタを2人で分けて食べた

日本で食べていたピザとパスタに比べたらシンプルな味だけど どっちもすごく美味しくて
追加で薄いピザ生地の上にカスタードを塗ってその上に薄切りしたプラムが沢山並べてある甘酸っぱいデザートピザまで食べた


「お腹いっぱいで幸せ…連れてきてくれてありがとうね」

「カナコは意外と沢山食べるんだね」

モブリットは2杯目のビールを飲んでいる

「美味しい料理は不思議と沢山食べれる お腹いっぱいになりたく無いくらい美味しかった」

「沢山食べる人は好きだよ 見ていて気持ちよかった ご馳走しがいがある」

「私の分はちゃんと払わせてね」

「誘ったのは俺だし保養地にも行けなくなったお詫びだから それに綺麗な女性を連れて歩くのも久しぶりだからね 俺にカッコつけさせてよ」

「ずるいなぁ その言い方…」

結果モブリットにご馳走になった



「カナコは何か見たい物ある?」


「陶器が見たい」


ずいぶん前にリヴァイにプレゼントしたティーカップは取っ手がポロリと取れて割れてしまった

地下街に居た時はいつか王都で買うって夢をみてた

エルヴィンのおかげで地下街から脱け出せて地上へと来れた でも肝心の王都の町は馬車で駆け抜けその後は船で移動したからただ見ただけで 夢だった買い物なんか出来なかった


「紅茶が好きなリヴァイに自分専用のティーセットをプレゼントしたいの 今使っているのは幹部棟の来客用のセットだから 後は私とファーランとイザベルのも買えればいいけどね」








何件か陶器の専門店に行ったけどあの時のようなピンと来るものが無かった

腫れと痛みが良くなったとはいえ松葉杖のモブリットをこれ以上連れ回すのは申し訳なくて…



「今日は諦める 妥協して買いたくないからまた改めて探す事にするね 代わりに紅茶を買いたい」

「じゃあジルさんの店に行こうか あそこの紅茶はハンジさんも好きなんだよ」

「ジル…さん?」

地下街のジルじいさんを思い出す 背が高くて 話好きで 少し恥ずかしがり屋さん…私が手を振ると それに応えるように小さく手を上げてくれる いつもの姿が浮かんだ


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