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【進撃の巨人】月と青い鳥

第10章 出発



「収穫は無しだ!肌身離さず持ってんのかもな…」

「なら殺るしかねぇな…」

「簡単に殺れる相手じゃないね エルヴィンには意外と隙がない…」




「見てたよ…決定的瞬間!」


1人の兵士が背後に立っていた 気づくのか遅かった…見た?何をだ?この眼鏡は誰だ 荷物の下のナイフに手をのばす


「決定的瞬間?なんの事だ…」


「決まってるじゃないか!君達が巨人を倒す所だよ!

凄かった!本当に凄かった!思わずたぎったよ!」


なんだ?この圧の強い奴は…

ファーランとイザベルはホッとはしてるが警戒心は解いてない 2人は無言で眼鏡を視ている


「そうか 君達と話すのは初めてだったね私はハンジ・ゾエだ カナコから君達の話はよく聞いてるよ リヴァイとイザベルと…えっと」

「ファーランだ」

「そうそう本好きのファーランだ!よろしく!」


ファーランとイザベルの間に座りファーランの肩を叩き笑う…人との距離が近い奴でファーランが戸惑っていた


「ハンジ……カナコを助けてくれた奴だな」

「えっ!そうなの?」

「助けたのはミケだよ 私は一緒に探しただけだ」

「でも探してくれたんだろ ありがとうハンジ!」

イザベルはハンジの手を取った ハンジはイザベルの頭をくしゃくしゃと撫でて「礼はいらないよ」と笑う


「君達の戦いを見て人間だって巨人に負けないって勇気づけられたんだ…素晴らしかったよ!

だから強さの秘訣っていうのかな立体起動の操作のコツとか練習方法とか知りたいんだよ!」


「断る…俺達は我流だ人に教えるとかじゃない」

「だからそこを…」

「悪い…もう疲れたんだよ
カナコの事は俺からも礼を言うよありがとう…」


「礼なら もうもらってるよ カナコが今看病してるのは私の部下で怪我は私のせいだからね
生きて帰れたらモブリットとカナコも一緒に食事にでも行こう 私のおごりでね じゃ 休んでいたのに悪かったね 」


圧が強いわりに あっさりと諦めてハンジは仲間の所へと帰って行った


「簡単なコツでも教えてやったら?」


「俺は仲間以外の他人の命の責任は持ちたくねぇよ…」

大袈裟な奴だとファーランは飽きれていたが 俺は守りたい人間を選別している 増えるほどにこの手から溢れ落ちてしまう…今は2人を守れたらそれで良かった


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