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【進撃の巨人】月と青い鳥

第10章 出発



。。。。。。。。。。


「ファーラン アイツは書類を持って来てると思うか?」


他の団員とは離れた所で3人の寝床を作る

「あぁ…俺はそう思ってるよ
アイツの部屋に忍び込んだが いろんな書類があった 秘密めいた書類もあったが肝心な書類は無かった
だから壁外に持ってきてると思う

あるいは…俺達は躍らされてるのかもな どっちにしても書類を探す」

「ファーラン アイツが団長と奥に行ったぜ!」

イザベルとファーランが荷物を探り その間俺は見張り役になった

「足止めしろよ?」

「……ケンカでも売れって?」

「騒ぎは起こすな!そして殺すなよ 指揮官が居なくなったら無事に帰れなくなるかもしれないだろ」

ファーランに釘を刺されて 仕方なく奥の通路に立ち見張りをする





炬(たいまつ)にカナコの万華鏡をかざし キラキラとした粒子が形を変えて行くのを眺めた


遅せぇな…


コツ コツ

足音がして万華鏡から目を離すとエルヴィンと目が合い 万華鏡をシャツの中に仕舞う


「それは万華鏡だな 私も1度カナコに見せてもらったよ お揃いなのか?」

「これは 1つしかない カナコから代わりにこれを連れて行けと渡された…そして必ず持って帰ってこい…だとさ」


「2人は仲がいい…君の部下が言った通りだな」

「部下じゃねぇよ…家族だ」

少なくともカナコはそう思っている


「そうか…ところで兵団になれたか?」


「巨人巨人とうるせぇ…お前を筆頭にどいつもこいつも暑苦しい」

「当然だ そういう人間の集まりだからな

今日は見事だった 初陣で奇行種を倒すとはな お前ほどの才能があれば仲間も心強いだろう」

「先に食われた兵士がいた それを見て戦い方を工夫する事が出来ただけだ」


初見での戦いだったら…食われていたのは俺達だったかもしれない あれは犠牲になった奴がいたから勝てた


「調査兵団は数えきれない犠牲の上になり立っている 私達は知らない事が多すぎるんだ

外の世界を人類に取り戻すための礎になるなら仲間や人類の為に心臓を捧げる事に誰1人として悔いはないだろう」

迷いのない目と凛と響く声に一瞬 目を奪われた…



「あっ!兄貴待たせたな 着替え終わったぜ!」

もっとまともな理由は無かったのか…


エルヴィンから目をそらしイザベルのもとにむかった

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