第7章 ここってもしかして!
俺はブラザーたちの会話を聞きつつ、みちるの隣に座って腰に手を回す。グッと手に力を込めると彼女の温もりに安心するのがわかった。
「みちる怖くないか?楽しめてるか?ごめんな。こんなに囲まれていると不安になるだろ?」
「大丈夫だよ。みんなとってもいい人たちだね。アニメの通りでみんな素敵な人ばっかり、私こっちにこれて本当によかったよ。」
「あーそこ。コソコソ何話してんのーやらしー。」
「おい!くそ長男!!女性の前でそんなこと言うな!みちるさん本当にすいませんね。こんな長男で……。」
「あー?別にいいじゃんかよ。シコ松。」
「おっま!女性の前で言うなよ!」
俺と彼女の前で、言い争いがはじまったので、こっそりとその場から彼女と抜け出し、今は2階の部屋で彼女と2人きりだ。
「ちょっとここで待ってて、今俺ちょっと着替えて来るから。すぐに戻ってくるからな。」
ちゅっ
みちるのおでこにキスをし、少しだけ嬉しそうに笑う彼女を横目に俺は階段を降りた。
「うん。ここで待ってるから大丈夫だよ。」