第6章 想いが止まらない
「私もいい思い出いっぱい貰った。カラ松ありがとう。」
そう思い、立ち上がると。ハニー?といった声が聞こえて思わず後ろを振り返る。どこまでカラ松ってすごいんだろう。私自身結構よくわからない場所まで走ってきたのに、いとも簡単に見つけられてしまった。すごく嬉しい。
「カラ松!あのさ!迎えに来てくれてありがとう!」
「はあっはあっハニー、良かった見つけた!」
「カラ松ねえ。お別れしよっか!」
「え?ハニー?え?別れ?なんで?」
何がなんだかわからないといった表情で私に何度も問いかけてくる。今にも泣きそうになっているカラ松をよそ目に私は話し続けた。
「私、楽しかったよ。カラ松と一緒にいれて、でももうおしまい!私おそ松さんの中でのカラ松推しだったからさ〜!カラ松というキャラ!と一緒に居れて推しを拝めて本当に楽しかった!」
「どうしたんだ、ハニー、何を言っているんだ?」
「カラ松はカラ松ってキャラでしょ〜?私は好きだけど、そこに恋愛感情はないんだよね〜後男性と一緒にいるの怖すぎ。」
「ハニー?どうしたんだ?俺のこと嫌いなのか?」
「だから、カラ松はキャラとして大好きなの!人としてじゃないから!そこ間違わないで!付き合ったりとか、処女ささげちゃったりとかしちゃったけど、カラ松ってキャラが好きなだけで、それは恋愛感情じゃないんだよ!だからお試して付き合う期間は終わり的な〜ねっ!」
「なぁ、ハニーどうしてしまったんだ?俺のことが好きだって言ってくれたじゃないか。どうしたんだ?お試し?俺たちは愛し合っていただろう?」
「ううん、違う、カラ松とはお試しで付き合ってたの、それに日数も全然経ってないし。でも付き合ってない男性と一緒にいるのはさすがにきついよね。カラ松ってキャラは物凄い好きなんだけど、やっぱり一緒に住むと普通の男性だし。怖いよね。実際最近も怖かったし。でも後2週間だっけ?家を貸すくらいはできるよ。私は友達の家でも泊めてもらうから、あなたのそばにいるのがもう怖いの。」
「普通の男性?怖い、俺はみちるを怖がらせていたのか?」
「うん、怖かったよ。ずっと。カラ松ってキャラは好きだけど、あなたは違う。」