第5章 目の前にあなたの顔
その頃、松野家
チョロ松は就活本を見ているんだか目を通しているだけなのかわからない状態で暇を持て余していた、おそ松は机と一体になりそうなくらい頬をつけてグダーっとしている。一松は部屋の隅で何かを考えているし、十四松は1人でボールと一緒に遊んでいた。トド松は頬杖つきながらスマホをいじっていた。
「そういえばさ、最近、カラ松の姿見かけないよね?」
「あぁ?そういえばそうだな〜どこ行ったんだろうなカラ松。今頃、究極の肉とか芋!とか探してんじゃねーの?お兄ちゃん寂しい!だぁっはははは!」
「おい長男!こっちは真面目に話してんだけど!いや、おかしいよ。ここんところ一回も姿見てないからね。一回みんなで探さない?」
「えーーめんどくせぇよ。知らねえうちにヒョコって帰ってくるって、チョロ松は心配性だなあ〜。」
「このクソ長男!一松さあ、お前カラ松見てない?」
「クソ松?……知らない。え?まだアイツ帰ってきてないの?」
「カラ松が帰ってこなくてもう3日経つよ。まあ確かに僕も心配しすぎなのかな。僕だってこんなに家を開けたこと。あったかな?」
「チョロ松兄さんが家を開けたこと?あ〜あったかもね。カラ松兄さんなら、結構家を開けていたこともあるし、大丈夫じゃない〜?」
「そうだってチョロ松!お前心配しすぎ!」
「かなぁ。」
「カラ松兄さんどこ行ったんだろうね。」
1週間後
「みんな!待って!カラ松まだ帰ってきてないよ!!これ絶対おかしいって!」
「あ〜?めんどくせえな。カラ松は大丈夫だって、帰ってくんだろ。お前気にしすぎ〜」
「状況見ろ!!帰ってこねえから言ってんだろうが!!このクソ長男!一松なんて猫にカラ松って名前つけちゃったよ!!」
「カラ松、おいで、いいぞ、いいぞ、ふふふふ。」
おそ松の首根っこを捕まえてチョロ松がゆするとおそ松はわかりましたよ〜といった感じで両手をあげ降参した。
「でもさ。カラ松がいなくなったのって実際いつなんだ?」
「この中でカラ松といなくなる時まで一緒にいたやついる?」
「あい!」
「十四松、カラ松がいつ消えたかわかるか?」
「んーとねえ、みんなで銭湯に行く時カラ松兄さん銭湯の準備してたんだけど、その時からいなかった気がするよ?うん。みんなで銭湯にいる時はいなかった。」
「「えーっ!その時からいなかったの!?」」