第4章 思いの丈を伝えたい。
「みちる泣かないでくれ、俺もみちるが好きだ。ここに来てからずっと君に惹かれていたんだ。俺はその気持ちに気づかないふりをしていた。あっちの世界へ帰ってしまったらとても辛くなることを知っていたからな。だからこの思いは消し去ろうと思った!でもできなかったんだ。君のその笑顔が好きなんだ……。」
「カラ松…。」
「アニメのキャラかも分からない、何者かも分からない俺でもいいのか?」
「私は今ここにいるあなたが好きなんです……!あなたが好きなの!だって———。」
言い終わる前に私は抱きすくめられていた。そのまま、私は横抱きにされてカラ松の首にしがみついた。ドアを足で乱暴に開け、布団に連れていかれる。私を優しく布団に下ろしてくれた。
「正直、俺には自信がないんだが、それでも受け入れてくれるか?みちる?」
「私も正直初めてなんだけど、カラ松なら大丈夫。」
「みちるも初めてなのか!?そうか……。優しくするからな。」