第4章 思いの丈を伝えたい。
「そうですね…!うん!カラ松に対してはこれから敬語なしでいくね!」
「ふっそっちの方が嬉しいな。」
カラ松の頬が少しだけ赤くなるのがわかった。私もそれを見てすごく嬉しくなったが、シャワーを浴びにいく途中だったのでその場を後にした。
その日もカラ松の作ったご飯を食べてちょっとだけ、横になっているとまたすぐに寝てしまった。
「みちる寝ているのか…??」
意識はほぼ寝ているが、暗闇の中でカラ松の声が聞こえた。声のする方へ目を開けようとするが眠気が強くて、目が開かない。
ふにっ
唇に何か当たる感覚がして、目を開けると震えながらも私の顔を見ているカラ松がそこにはいた。私と目があった瞬間彼は猛スピードで私から離れていってしまった。まだ夢見心地の私はそれが夢なのか現実なのかわからないままだった。
ガチャン。
明らかに玄関の閉まる音がして急いで飛び起きた。カラ松が外に出ていってしまった!!急いで玄関の扉を開けるとカラ松がそこには立っていた。
「カラ松どうしたの!?」
そういってもカラ松は退くことをせず、前にいる人物を見つめていたのである。
「あーみちる?久しぶりーDVD返しに来たよ〜!てかカラ松ってなに?彼氏さんにあだ名つけてるの?」
目の前にいたのは、私の高校時代の友人だった。明らかにおそ松さんのDVDを持ってきている。しかも表紙がカラ松である。明らかにカラ松はそれはなんだ?という目をして、友人が返してきたものを見ていた。
「じゃあ私は帰るね!」
その友人は私にDVDを押しつけてさっさと帰っていった。カラ松は一部始終を見て少しだけ驚いた表情をしているようだった。
「カラ松あのさ、ちょっと部屋にこれる?」
「ああ、今行くさ。」