第3章 夜勤に行きたくない。
あー夜勤は本当にきついと思う。なんでこんな仕事をしないといけないんだ!でも楽しいこともある。夜勤は帰ったらその次は休めるからそれが夜勤のいいところだと思う。それでもやっぱり家に帰れないのは辛いという気持ちはあるけれども。
「やっと休憩だー!!カラ松さん大丈夫かな?」
勢いよく休憩所のクッションへ座り、よく見るとラインに一件だけラインが届いていた。
『弁当忘れているから今から行くからな。』とカラ松に渡したスマホからラインが届いていた。え?来るってここに?確かにどこで働いているかは話したけど、車で20分は掛かるし、どうしようかなと思っているところにスマホが鳴った。勢いよくスマホの通話ボタンを押す。
「もしもし、みちるか?今近くにいるんだが、ここからどういけばわからない。施設の近くにはいるからちょっとだけ出てきてくれないか?みちるの忘れていた弁当を持ってきた。」
低い声がスマホから流れてくる。
「カラ松さん!?」
「ん?カラ松だが、今近くに来ているんだが、場所がわからなくてな。仕事中だとは思うんだが、ちょっとでも出てきてくれると助かる。」
「え!!ありがとうございます!ナイスタイミングすぎます!今行きますね!」周りの夜勤者にちょっと出てくるということを伝えて出ていくと、弁当を持ってきてくれたらしい、カラ松が目を凝らして見ているのがわかった。
私は急いでカラ松のところに走って行くと、カラ松も私に気がついて走ってきていた。