• テキストサイズ

現代に降り立ったカラ松くん

第2章 そんな理由での逆トリだったとは……。


それにしても、カラ松さんもなんで真っ赤だったのがすごく気になる。でも私のことが好き…..とかそんな感じではなかったと思う。なんというんだろう。私はそういう直感が働くタイプなので、多分この直感は当たっているって思う。そんなことを考えながら、お菓子やらジュースやらをカゴに放り投げて、会計をして店を出た。
 
 夏だから夜風が気持ちいってわけではないけど、夏の匂いがした。星が綺麗だなと感じながら歩いていると、アパートの手すりで夜空を眺めているカラ松の姿を見つけた。買ってきた荷物を持ち上げながら上にいるカラ松に向かって声をかけた。「カラ松さーん、外でビールでも飲みませんか?」って誘ってみる。カラ松はすぐに「あぁ、ちょっと待っててくれ、いま行く!」と下にいる私に向かってニコッと微笑んでくれた。

 カラ松と一緒に近くのベンチでビールを2人で飲む。「そういえばあそこでカラ松さんが倒れていたんですよね!」とカラ松が倒れていたところを指指して見る。「ん?あぁそうだったな。あそこで倒れていたところを君が助けてくれたんだよな。」ニコっと嬉しそうに笑うカラ松に、優しさと胸に込み上げるグッとくる思いに、私はまた顔に熱が集まってくるのを感じた「あ〜今日は本当にあっついですね」手でパタパタと仰いで顔の熱を覚ました。「夏は暑いのもいいよな。」となぜか明後日の方向を向いて返答するカラ松も心なしか頬が赤くなっていた。

 「そういえば、あの場所ちょっと気になりますよね。」「ん?ああ、俺が倒れていた場所か?」「そうです。特になんの変哲も無い路地ですけど。」「気になるなら行ってみるか。」「はい、ちょっと行ってみましょう。」2人してカラ松が現れた場所に行ってみる。

 そこは特になんの変哲もない路地だった。しかし、よく見ると小さな祠があることに気がついた。2人して不思議に思っていると「なんだこれ?」カラ松が何かを発見している様だった。私もカラ松の後ろからのぞいて見るとその祠の上には『一ヶ月後帰す』という文字が書かれていたのだ。私は夢で『一ヶ月後好き合わなければ帰ってしまう』という神様のお告げのようなものを思い出した。
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp