第2章 そんな理由での逆トリだったとは……。
ちょっと熱っぽいのは私の気のせいだったようだ。緊張も解けてきてしまって、思わずとても近くにいることに気がついて、私も後ずさってしまった。
「ごめんなさい!なんとなく具合が悪いのかなって思ってしまって、迷惑でしたよね!」「迷惑なんてことはないさ、ただ、いや……そのなんだ、本当になんでもないんだ!ハハハッ」さらに顔を真っ赤にしたカラ松が私の前で焦っている姿を見ていたら、ちょっとだけ私の方にも熱が伝播してしまったのか、夏の暑さのせいなのか、それはわからないが2人して真っ赤になってしまっていた。
「あのちょっとコンビニに行ってきますね!カラ松さんは何か欲しいものはありますか?」「いや……ありがとう大丈夫だ。」私はその場から早く離れていたかったのもあって、近くにあった財布を掴み取り、外に出た。
ああぁぁぁぁぁもうなんでカラ松さんあんなに真っ赤なの!?私もつられて真っ赤になってしまったし、でもその原因はなぜかもわからないし、思わず気恥ずかしいこともあったのでこうして外に出てきてしまった。とりあえずコンビニに行こうと思って急いでアパートの階段を降り、近くのコンビニまでやってきた。