第2章 そんな理由での逆トリだったとは……。
カラ松の容姿はとても整っているよく考えたら、トト子ちゃんがむつごのことをブスと言っていなかったり、カッコ悪いということは一言も言っていなかったことを思い出す。やっぱりこの人たちって中身はニートでクズだけど、容姿は普通に整っているのかもしれない。なんてことを考えながら、カラ松のことを見たら、垂れ目で二重の眼差しがこちらを見ていた。この人本当に格好いい。いろんなことを考えすぎて私の顔を真っ赤になってしまっていたと思う。
「みちるどうしたんだ?顔が赤いんじゃないか?」こんな近くでしかも耳元でそんないい声を聞いてしまった私は、思わず後退りしてしまって、そのまま後ろに倒れてしまいそうになっていた。「うぎゃあっ!!」それと同時にカラ松の腕が私の腰を支えているのがわかった。「だ、大丈夫だったか!?」とても心配そうに太い眉をハの字に曲げて心配してくれた。っていうか私もすごい悲鳴だったなうぎゃあってなんて思いながらこういうところも本当惚れてしまう。って思いながら腰を支えてくれたカラ松を見つめてしまった。「大っ丈夫!ありがとう!びっくりさせてしまってごめんねカラ松さん」というとぽんぽんと頭を撫でてくれた。
洗い物が終了し、お風呂に入ろうかな〜なんて考えながら支度をしているとテレビを見てくつろいでいたカラ松がこちらの様子に気がついた「ああ風呂に入るのか。いってらっしゃい」心なしか、カラ松の顔が赤かったような気がするけどそれは気のせいだろう。
お風呂も終了して、髪を乾かしていると扉の向こうから声がした「みちる?あの、俺が着ていた服なんだが、洗濯機に入っているか?」という声が聞こえてきた。
カラ松は心配しているだけだったのか、ちゃんと洗濯機の中に服が突っ込まれている状態でちょっとだけ汗に濡れたシミのあるタンクトップと目があった。「ちゃんと洗濯機に服入ってますよ〜」と扉の向こうにいるカラ松に話しかけた。