第2章 そんな理由での逆トリだったとは……。
「思ったより寝てしまった!!」少しだけ背伸びをして起きあがろうとすると明らかに12時であろう日の光が高々と私の顔に降りかかってくるのを感じる。なんで7月の日の光はこんなにも暑いのだろうか。昨日のことをぼーっと考えながら、そういえばカラ松はタンクトップのままで1日を過ごしていたことを思い出す。タンクトップはクソタンクではなくて普通のタンクトップだった。7月の暑い日にこれをずっと来ているもんだから汗が染みているだろう。ていうかカラ松ずっとあれを着ていたままなのは流石にかわいそすぎるし、適当に理由をつけて、私が持っているカラ松のパーカーを着てもらおうかななんて思いながら、パーカーがしまわれている場所へ手をかけ探す。「あったあった!」ずっと大事にとっておいたのをまさか私も本人に着せることが来るなんて思いもしなかった。
「よし!起きよー!!」ってパーカーを持ちながら伸びをする。布団から起きてすぐに布団を畳むと、シャワーを浴びている音が聞こえた。確かにこの2日間シャワーを浴びていなかったこともあるから多分それで浴びたかったんだろうな。って思った。カラ松に気が付かれないようにバスタオルとタオルを準備し、パーカーと近くにあったちょっとだけ大きいスウェットの下も一緒にカラ松の元へ持って行った。流石に中に入ってラッキーハプニングなんてことになったら怖いので、ノックをしてから入ろうと思った。
コンコンッ軽快な音でドアを叩くも、シャワーの音で気がつかないようで呼ばれている当の本人は全く気がつかない様子だった。少しだけ、入ってみようと思って急いで、入って服を置いて置いた。ちょっとだけ裸を見たい気もするけど、それはファンとしてどうなのかなといった気持ちがあったから、良心で裸を見ることは堪えた。急いで、近くにあった脱衣所のカゴにそいつを放り込んでことなきを得た。すると「誰かいるのか?」キュッといったシャワーを止める音が聞こえた。
私は急いで「いますよー!カラ松さん、ここに服とバスタオル置いておきました!」と話し、すぐにその場を離れた。「あ、ありがとう。」といった声がドアが閉まったと同時に聞こえてきた。