第2章 そんな理由での逆トリだったとは……。
カラ松サイド
昨日はみちるさんから夜中起こされて突然、俺にこの家にいて欲しいと言われた。俺はまさかの展開に心の中でガッツポーズをし、もしかしてみちるさんも俺のことが好きになってきているんじゃ?と淡い期待ともしかしたらそういうこともあるかもしれないと考えた。すぐにそれは、打ち砕かれてしまったのだが、ご丁寧にもみちるさんは客間用の布団を出して自分はリビングで寝るらしかった。まあそれでもいいが、まさか近くで寝るのかな?と思ったけど、やっぱり男として警戒されているらしい。とりあえず、みちるさんから家事を任されたので明日は早く起きて、朝食を作ろうと思う。
朝食は見事に失敗に終わってしまった。まあ俺は食べられればそれでいいが、みちるさんはそうではないだろう。しかしみちるさんは涙を流しながら、俺が作った朝食を食べていた。やっぱり美味しくなかったのかもしれないからもっと頑張らなければと思った。それにしてもみちるさんはとても優しい。俺が作った朝食もしっかりと食べてくれたし、俺に対して向ける目線が少しだけ熱い気がするのは気のせいなのか?そんなことを考えていると、彼女は少しだけ寝るといって寝てしまった。
俺はそれほど眠くないけど、彼女が寝るなら俺も寝ようと思っていた。家事を任されているのにやすやすと寝てもいいものだろうか、俺は家事を続行することにした、なるべく音を立てないようにし、静かに流し場を掃除し、洗濯を回している時だった。そういや俺はずっとこの格好だったから流石に匂うかもしれないと思い、みちるさんの浴室を勝手に使うのは申し訳ないと思いながらもシャワーを浴びていた。