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仮面ライダーエンゼルエルフ

第2章 出会いの季節


 目が覚めた姫は、何故自分の部屋に居るのか確かめるべく士と智久を捜しに部屋を出た。だが、山下邸の何処を捜しても見付けられない。
 一方、智久と士は水車小屋で話し込んでいた。その様子を遠くで見る海東に気付かずに。姫も水車小屋に居るのではと水車小屋に向かっている途中、海東率いる美奈子集団に呼び出しを食らった。「あのう、門矢先生」「あぁ。智久、なんだ?」智久は重々しく言う。「姫、遅いと思わない?」「あぁ。そうだな」
 〈明治大学•空き教室〉「や、や、約束通り、
一人で来たわ」「ウフフ……また、虐められるの知らなくて来たのね」「!?」「良い顔、やってお終い」その美奈子の声と共に、一斉に美奈子の取り巻きが姫に襲い掛かった。さすがに目が覚めているだろうと、不審に思った士と智久は姫を捜しに千葉県ムーンライト市内と明治大学周辺を捜し始めている。そこで、士は空き教室から姫の悲鳴を聞き付けて、走って空き教室の扉を開け放つ。「なんの騒ぎだ!」「あ~ら、門矢先生、来るのが遅かったわね。さぁ、私とデートしましょ?」士は、姫が虐められているのを見てイラついていたのでそのまま美奈子を突き飛ばす。「断る。今年の夏祭りの予定は生憎だが、埋まっている」「そんなの、嘘って、言って下さい。門矢先生」士は、泣いている美奈子をお構い無しに血塗れの姫に近付く。「嘘では無い。姫P、俺にしがみ付け」「うん……」士にしがみ付いて、米俵の様に担ぎ上げてもらい空き教室から出ようとすると銃声と共に姫の左肩の古傷が思い切り開いて、士の腕の中へとずり落ちた。「姫P!海東……出て来い!お前がやったんだろ!」「さすがは士だね。けど、こんな美女よりも僕の事を見たまえ。また、裏切るのかい?士」士は、海東を蹴り飛ばして山下邸に急いで戻って行く。「士、許しはしない」海東は泣き腫らす美奈子にそう告げていた。
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