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仮面ライダーエンゼルエルフ

第2章 出会いの季節


「そろそろ、海東が帰って来る時間だ。この時間は、お前一人だと危険だからな、送って行く。俺のマシンの後ろに乗れ。とっとと、準備しろ」「は~い」海東さんって、誰?男?女?と、姫の頭の中でぐるぐるとその事がよぎる。門矢先生を急いで追いながら、その事を聴く事にする姫。ドンッ。「イテ~」「イテ~、じゃないだろ?ぶつかったのは、君の方じゃないのかい?」その声に目を上げると、そこには姫が大好きな俳優、戸谷公人にそっくりな男が睨み付けていた。「え?!戸谷公人様?!」「誰なんだい?その、トタニキミトサマって、男は。所で、君は山下智久そっくりの美女なのかい?士が一目惚れしたって言う美女」姫がしばらく固まっていると、心配して来た士が入って来る。「姫P、なに固まっているんだ?とっととしろ。ん?海東、姫Pを俺に引き渡せ」「士、分かった。聴くけど、このお姫様に告白、してないだろうね?」沈黙と共に、玄関扉が閉まる音の合図の鈴が鳴り響く。その時、海東の舌打ちが聞こえた気がしたが気のせいだろうと姫はスルーした。マシン•ディケイダーの後ろで、海東という男が嫉妬していて舌打ちしたのだ、という事に気付いた姫は士の背中で泣き腫らしている。「姫P、安心しろ。いつか、海東の反対を押し切ってお前を嫁に迎えたい」「はぁ!?」姫は驚いた。「泣き止んでくれたか?お前は驚いていたが、さっきのは冗談では無い。俺は本気だ。所で、一つ聴く。俺がいつも写真を撮っていて、俺の家でもあるボロ小屋の近くに邸があったが、あれはお前の家か?」「うん……」「そうか。なら、ご近所って、訳か。何かあったら、そこに来い。なんでも聴いてやる。変な事以外はな。おい、姫P。着いたぞ。って、寝てんのか」士は、また米俵の様に姫を担ぎ上げ、山下邸の呼び鈴を鳴らした。出て来たのは、智久だった。「はい。あれ?入学式の新しく来た先生ですか?」「あぁ。俺の女の家は、此処だと本人が言っていた。本当にお前の妹か?」智久は、担ぎ上げ上げられた姫を確認すると、頷く。「はい、確かに僕の妹です。でも、え?姫に告白したんですか?」「あぁ」「じゃ、妹をよろしくお願い致します」「あぁ」「あっ、待って下さい、妹を送ってくれたお礼に上がって行って下さい」「礼なんて要らない」「そう言わないで下さい」「頼み込むな。今回だけだ」「あっ……はい……」士は、山下邸の中に入った。
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