• テキストサイズ

【鬼滅の刃】屋烏之愛【新装版】

第14章 進物・番外編 義勇誕生日記念【※冨岡義勇】





自分が他の男の人に優しくすると、義勇の心が揺さぶられる?

陽華は一瞬考えるように小首を傾げるが、その言葉の意味に気付くと、小さく「あっ…」と声を上げた。

「義勇さん、まさかそれって……ヤキモチとか……ですか?」

義勇が他の男性相手に嫉妬など、まさかとは思うが、遠慮がちに問いかけてみる。

すると、義勇は視線をそらすように、ぷいっと横を向いた。髪で覆い隠されているが、微かに見える頬と耳が赤く染まっているのがわかる。

「義勇さん?」

陽華が顔を覗き込むと、義勇はチラリと視線を合わせた。

「そうだ…と言ったら、幻滅するか?」

恥ずかしげに呟く義勇に、今度は陽華の身体が熱を持ったように熱くなる。

「幻滅なんて、しませんっ!」

顔がニヤけてしまいそうになるのを堪えて、義勇の身体にギュッと抱きつくと、胸の中で小さく囁いた。

「義勇さん、心から大好きです。」

その返答に一瞬だけ、義勇は驚いた顔を見せるが、すぐに笑顔を浮かべた。

「そうか、良かった。俺も心からお前が大好きだ。」

義勇はそう返すと、陽華の身体をギュッと抱きしめ返した。






「義勇さん、私も一ついいですか?」

義勇にギュッと抱きついたまま、陽華が顔だけ上げて、義勇に問い掛ける。

「どうした?」

「私が義勇さんの物なら、義勇さんももう私の物ということで、いいんですよね?」

その問いかけに義勇は「あぁ。」と小さく頷く。

「だとしたら、義勇さんだって、言い寄る女の人が一杯いるんだから、気をつけてくださいね?」

一杯と言うほど、言い寄られた記憶などないが、陽華に条件を課したからには、自分も飲まなければ公平とは言えないだろう。







/ 393ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp