第14章 進物・番外編 義勇誕生日記念【※冨岡義勇】
「くっ…、はぁ…っ、」
段々と乱れていく義勇の吐息が、陽華の耳元に厭らしく響く。
(うにゃー!…義勇さんの息が色っぽくて、ドキドキします!………なんか、楽しくなってきました!)
先程よりも大きくなった義勇のそれを、さらに勢いよく擦り上げる。
すると、熱くなったそれがビクビクっと、掌の中で波打ち、陽華は興奮した面持ちで義勇の顔を覗き込んだ。
「凄いです!義勇さんの、さっきよりも大きくて、それに…すっごく固くなってしまいました!」
「…陽華、そんな無邪気な顔で…実況してこなくていい。」
義勇が恥ずかしそうに俯くと、別に深い意味を持って言葉にしたわけではない陽華の顔が、不思議そうに傾く。
それでも自分のしてることで、義勇が吐息を乱すほど反応してくれることが嬉しい。
(…義勇さんの膨らんできて、ビクビクしてきました。もしかして、もう……、)
陽華の握りしめる手に力が入り、動きがさらに早くなる。
もう絶頂がそこまで来てる。そう身体に感じた義勇が慌てて、擦り上げる陽華の手を掴んだ。
「ま、待て、陽華っ!」
「ふぇ?義勇さん?」
「もう、しなくていい。」
「でも義勇さんの…、すごくドクドクしてて、もう…、」
「だからだ…、」
義勇の瞳がどこか強請るような眼差しに変わり、陽華の瞳を切なげに見つめる。
「もう我慢できそうにない。早く…お前の中に入りたい。」
(きゃーーー、なんて顔で、なんて言う事をーー!!)
顔を真っ赤にして黙り込むと、義勇が突然、ひょいと陽華の身体を持ち上げて、湯船から立ち上がった。
「ちょっ、義勇さん!?」
「済まない、お前の返事を確認している余裕がない。」
義勇は脱衣所で、陽華と自分の身体の水分を手ぬぐいでさっと拭き取ると、また陽華を抱えて、寝室へと連行した。
寝室には、妙が気を利かせて敷いて置いてくれたお布団が一組あって、陽華を「え!?なんであるの??」と驚かせた。
しかし義勇は、そんな状態にも動じることなく陽華の身体をそこに優しく降ろした。