第14章 進物・番外編 義勇誕生日記念【※冨岡義勇】
そう答えながらも、どこか満足気に微笑むと、自分の胸に凭れ掛かる陽華の身体をギュッと抱き寄せた。
しかし満足気な義勇とは対照的に、陽華は心の中に、どこか申し訳ない気持ちが込み上げていた。
(義勇さんの誕生日なのに、私ってば、して貰ってるばかりで申し訳ないです。……私も義勇さんに、何かしてあげたいです。)
そう思い、顔を俯かせる。そんな陽華の視線の先に義勇の下半身が見える。
軽く胡座をかいた筋肉質で逞しい太腿が見え、そしてその付け根には、先程の行為で興奮したのか、膨張して高く反返るそれが見えて…、
(義勇さんの、やっぱり凄く大きいです。ハッ………そうか、これですっ!)
陽華は良いことを思いついたと思い、義勇のそれに手を伸ばした。そのままそれを手の平に包み込むと、優しく握りしめる。
「な、何をしている!?」
驚いた表情を浮かべる義勇を、陽華が顔を上げて見つめる。
「義勇さん、これ…触ってあげたら、義勇さんも気持ちよくなりますか?」
「何を言ってる。駄目だ、そんな遊女のようなこと、お前にさせられない。」
「大丈夫です!初めてだから、上手く出来ないかもしれないけど……、私、頑張ります!」
にっこりと微笑むと、握ったそれの根本から先端までをズルっと扱いた。
「っ……、」
その瞬間、義勇の吐き出されるの吐息が僅かに震えたのがわかった。
(義勇さん、反応してくれてます!)
「陽華、やめろ…、」
そう言いながら、与えられる刺激に抗うことが出来ない。なんせ、先程から何度も陽華の可愛い姿を見せられて、下半身は痛いくらいに反応している。
それでも「最後までしない」と言った、陽華との約束を守って耐えていたのだから。
(もうだめだ、何も考えられない。)
義勇は観念すると、陽華に身を任せた。
一方陽華は、そんな義勇の反応を見ながら、何度もそれを上下に優しく扱いた。
「義勇さん、気持ちいいですか?」
「あぁ。…だがもう少し、強くてもいい。」
「はい!」
義勇に言われた通り、手の平に少しだけ力を込めると、根元から先端へと一気に擦り上げる。