第14章 進物・番外編 義勇誕生日記念【※冨岡義勇】
義勇は覆いかぶさると、もう待てないとばかりに陽華の秘部に指先を走らせた。入り口の状態を確認して、指を沈めると、蜜の分泌を促すように腟内の壁を擦り上げる。
「んっ……」
小さく陽華の身体が反応する。先程の行為で感度が高まっているのか、すぐに蜜が溢れ出てきて、義勇の手を湿らせた。
「大丈夫そうだ。挿入るぞ?」
陽華が頷いたのを確認すると、義勇は入り口に自身を充てがった。グッと先端を押し込むと、ゆっくりと陽華の中が開かれる。すると陽華の顔が軽く苦痛に歪んだ。
初めての時から、かなり時間が空いてしまったからか、鈍い痛みを感じる。
「痛むか?」
「だ、大丈夫です。そのまま、続けてください。」
「承知した。」
様子を確認しながら、ゆっくりと徐々に押し込んでいく。すると、入り口こそキツかったものの、三分の一ほど挿入ると、後はすんなりと義勇を飲みこんだ。
「ん…くるしっ…、」
久しぶりに感じる義勇の質量に、陽華は苦しげに息を吐きだした。
「大丈夫か?」
「はい。……でも、中が義勇さんでいっぱいで、ちょっと苦しいです。」
陽華が恥ずかしげに、けれど嬉しそうに微笑むと、義勇の胸と下半身がきゅんと疼く。
「陽華、余り俺を興奮させるな。」
義勇を包み込んだ陽華の腟内が、がっちりと締め付けていて、すでに余裕がないというのに。
「?」
私、何かしました?と言わんばかりに首を傾げる陽華に、義勇も諦める。
「なんでもない。大丈夫そうなら、動くぞ?」
「あっ、はい。」
義勇は陽華の両膝裏に手を差し込んで、軽く持ち上げると、ゆっくりと律動を開始した。
(くっ…、キツイ…、)
まだ大きさに慣れていない、陽華の内部が、義勇をキツく締め上げる。しかしそれでいて、愛液に塗れた壁はよく滑り、強い快楽が義勇の全身を支配していく。
(不味い、そんなに持たないかもしれない。)