第13章 進物 完結編【※冨岡義勇】
「ぁんっ、あんっ…んっ…!!義勇…さん…、くるっ!私…、い…いっちゃいますっ!!」
「くっ…行けっ!…俺ももう……、」
どうしようもないほどの激しい快楽が義勇を襲ってくる。それと同時に、陽華の腟内が終わりを告げるように、激しく収縮を繰り返した。すると次の瞬間…、
「んんーーー!!」
一際大きく身体を撓らせて、陽華の身体がビクンッと震えた。
義勇はそれを確認すると、急いで自身を陽華の中から引き抜いた。その先端から、白濁した液が勢いよく飛び出し、陽華の身体に飛び散る。
今までの感じたことのないほどの激しい快感と達成感。それが身体中を巡り、義勇は陽華の上に四つん這いに覆いかぶさると、放心したように項垂れ、息を荒く吐き出した。
「義勇さん、今日は本当にありがとうございました。」
陽華は布団の中で、義勇に寄り添いながら、本当に嬉しそうにお礼を述べた。
「どうした、いきなり?」
「だって、今日は義勇さんに、私の我儘いっぱい聞いて貰っちゃったし、素敵な贈り物も頂いて……、それに……、」
陽華は義勇の胸元に手をつくと、その身体にぎゅっと抱きついた。
「最後にこんな…驚きまで……、本当に一番欲しかった物まで、頂いてしまいました。」
その言葉に、義勇の顔が微かに高揚する。
「礼など、必要ない。俺はお前が満足してくれたなら、それでいい。」
義勇が胸元には置かれた陽華の手を、優しく握り締めた。
「はいっ、すごく素敵な誕生日でした!大満足です!」
家族を亡くしたあの日から、自分には二度と、こんなふうに大勢から祝われて、心から笑顔になれる誕生日を迎えることはないと思っていた。
だから、全てを仕掛けてくれたお館様と、それに乗ってくれた鬼殺隊の仲間たち、義勇には感謝しかない。