第13章 進物 完結編【※冨岡義勇】
「どうした、痛むか?」
「あ…いえ、平気です!」
陽華が慌てて首を振る。
(……痛い?確かに痛いのはあるんだけど、なんか……)
その痛みとは別に、なぜか身体の奥がむずむずとしてくる。
多分、さっき指先で擦られた場所が、今度は出し入れされる義勇の先端に擦られ、鈍く疼いているだろうと思う。
しかし他にも、入れられる度に奥にずんっずんっと当たる振動がお腹に響き、妙な感覚が身体に巡る。
「んっ…、はぁ…、」
陽華の唇から、僅かに艶めかしい吐息が漏れ出る。
(まさか、感じているのか?)
少しづつ吐息を乱しながら、顔を歪める陽華を見て、義勇の気分も高揚してくる。
「陽華、少し早く動くぞ?」
自分も今にも飲み込まれそうなのをグッと堪えると、義勇は陽華の膝裏に手を差し込んで軽く持ち上げ、引き寄せる。
より深くまで、挿入出来る体制を取ると、律動を早め、奥の奥まで腰を打ち付ける。
「ぁんっ、……義勇さん…、は…激しい……です…、んっ……、」
「だが、息が上がっている。ここがいいのだろう?」
「そんなの…わかりませんっ…、でも…んぁっ!」
先程より強く深く当たる振動に、身体中がぞわぞわとしてくる。また何かが上がってくる気配に、陽華の身体がブルッと震えた。
「そんな…奥まで…突いたら、また……頭がおかしく…、あんっ…んっ…、んぅっ!」
陽華の身体が軽く仰け反る。
「そうだな……、くっ、俺のまで飲み込まれ…そうだ。」
さらにキツく締め上げられ、義勇の顔が苦痛を感じるように歪む。
(駄目だ…、もう持たない……、)
義勇は最後の力を振り絞って、陽華を誘うよう、激しく腰を打ち付けていく。
すると、陽華の腟内がビクビクと震え出した。
「あっ…やだっ!また…来ちゃうっ!あんっ…んっ……、義勇さん…怖いですっ…、」
「っ…大丈夫だ、俺に身を委ねろ。」
義勇が陽華を求めるように口づける。
「陽華、愛してるっ!」
「んあっ…、義勇さん、私も…愛してますっ!」
義勇の律動が、さらに早くなった。