第13章 進物 完結編【※冨岡義勇】
「ほ…本当ですか?……私、義勇さんと、一つになれましたか?」
「あぁ。」
「えへへ、嬉しいです。」
涙目だった陽華の顔が、ほにゃっと可愛く緩むと、本当に嬉しそうな笑顔に変わる。
(か、可愛い……。)
その瞬間、義勇は胸がきゅんと高鳴ると同時に、自身の下半身が激しく疼くのを感じた。
(そんな顔して、そんな可愛い事を言われたら……、)
只でさえ、義勇を受け入れたばかりの陽華の内部は狭く、快楽を誘うように義勇を締め付けているというのに…、
「あのな、俺だって余裕があるわけじゃない、そんなに煽るな。」
「ん…あおる?」
意味のわからない陽華が、不思議そうな顔を浮かべ、首を傾ける。予想通りの反応に義勇は軽く微笑むと、陽華の頭を優しく撫でた。
「お前の痛みが引くまで待つ、準備が整ったら、教えてくれ。」
身体が快感を求めて、激しく疼くが、陽華にこれ以上の負担は掛けられない。義勇が伺うと、陽華は少し考えた。
確かにまだ痛いが、我慢出来ないほどでは、無さそうだ。
「まだ、鈍い痛みを感じますけど、大丈夫そうです。」
「承知した。」
義勇は頷くと、陽華に覆いかぶさり囲うように両手を布団の上に着いた。そしてゆっくりと腰を引いて、引き抜いたソレを再びゆっくりと押し沈める。
(くっ…、なんだこれは…。)
一度軽く出し入れを行っただけなのに、途端に義勇に激しい快感が襲ってくる。
狭い陽華の膣内はがっつりと義勇を締め付けていて、愛液で塗るつくザラついた壁が吸い付くように絡みついてくる。
(これが、まぐあいと言うものか。)
気を抜いたら、すぐにでも飲み込まれてしまいそうだ。
義勇は気合を入れるように息を吐き出すと、陽華に負担を掛けぬようにと、なるべくゆっくりと馴染ませるように、律動を繰り返した。
すると、眼下の陽華が苦しそうに、顔を歪めて息を吐き出す。