第9章 睡眠【※不死川実弥】
「っ…、はぁ…ん、」
陽華の唇から、淫らな吐息が漏れ始めると、実弥は茂みを掻き分けて、その小さな実に舌を這わした。
優しく何度も舌先を使い舐め回すと、今度は唇を押しつけて、吸い付く。強弱をつけて、なんども吸い上げると、陽華の身体が、ビクビクと震えだした。
(コイツ、こうしてやると、腰をビクビクさせて、気持ちよさそうに啼くんだよなァ。)
あの脳内に、心地良く響く声を思い出すと下半身が熱くなる。
早く目を覚まして、あの声を聞かせてほしい。そう思う反面、
(今起きたら、マジで半殺しにされっかもなァ。)
そう思うと、怖い。
だが、とりあえず今は、小さくても響く甘い吐息と、この甘美な蜜を味わうことに集中したい。そう思い、実弥は小さな実をより一層、優しく愛撫した。
「あぁん…、っ…、んう…っ…んあっ!」
陽華の放つ声が、段々と激しさを増していく。それに合わせて、少し強めに吸い上げると、突然その声に変化が生じた。
「んあっ、……ふぇ?……実弥、何…してるの?」
「っ!?」
その声に、飛び出すんじゃないかと言うほど、激しく心臓が跳ねた。実弥がゆっくりと顔を上げると、顔を起こした陽華と目があった。
(やべぇ…、起きちまった。)
実弥の顔に焦りの色が走る。しかし陽華はまだ寝ぼけたまま、虚ろな目で実弥を見つめていた。
(いや…、まだ寝惚けてやがる。このまま、続けちまえっ!)
実弥は視線を局部へと戻すと、クニュっと音を立てて開き、舌を這わせる。
「んあっ!ちょっと、…やぁっ、さねみぃ…っ、」
寝起きの敏感な身体に、疼くような痺れを感じ、陽華が身体を撓らせて、声を上げる。実弥はそのまま陽華の小さな実に食らいつき、音を立てて吸い付いた。
「んにゃ…っ、んぅー!だめっ…そこっ!」
陽華の身体がビクンッと跳ねた。実弥は構わずに舌で刺激しながら、激しく吸い上げていく。
(コイツ、嫌がってたわりには、いい声で啼くじゃねぇーか。)
だが、今は寝ぼけているから、与えられる快感に従順だが、意識がはっきりしたら、間違いなくキレられる。
(この後、どうすっか?…もう、アレしかねェか?)
そう思うと実弥は、陽華を誘うように、愛撫する舌先に力を込めた。