第8章 指南【※竃門炭治郎】
安堵の息を吐き出すと同時に、意外と落ち着いている自分にも安堵する。
でも勿論、余裕があるわけじゃない。前回と比べ物にならないほど愛液に溢れた内部は熱く、すぐに意識を持っていかれそうになる。
(やばいな…。陽華の中、トロトロだ。俺のまで溶かさそうなくらい熱い。)
その気持ちよさに下半身が期待する。さらなる快感を求めて、すぐにでも動き出したい衝動に刈られるがグッと堪え、陽華の様子を伺った。
「もう大丈夫か?まだ痛むなら、このまま…、」
「うん…平気そう。」
その返事を確認すると、炭治郎は陽華に覆いかぶさるように布団に手を付いて、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ…、」
炭治郎の律動に合わせて、陽華が小さく声を上げる。それと同時に炭治郎は心の中で、悲鳴を上げた。
(うあぁ…。なんだこれ…絡みついてくる…。)
陽華のざらついた内部が炭治郎を逃がすまいと、ギュッと強く締め付けてくる。
さらに溢れる愛液でよく滑り、すぐに飲み込まれそうな快感が炭治郎を襲ってきた。
(気を抜くな、炭治郎っ!…そうだっ、奥だ、奥を付け!!)
宇髄に教えられた通り、炭治郎のソレが陽華を誘うように最奥を突いていく。しかしすぐに気づく。
(あぁ…まずいっ!…こんなで奥を突いたら、俺のが根元まで包まれて、反対に飲み込まれるっ!!)
炭治郎は気を紛らす為、目の前の陽華に視線をやった。
炭治郎の下で小さく喘ぐ陽華は、顔を赤く上気させ、与えられる刺激に耐えるように、瞳を強く閉じていた。
時折、快楽に歪む表情。耐えきれずに吐き出される、艶めかしい吐息と可愛い喘ぎ声。
それが今まで見たことないほどに色っぽく、大人びて見えて炭治郎の胸を激しく揺らしてくる。
身体に視線をやれば、陽華の程よい大きさの胸が、炭治郎の律動に合わせぷるんぷるんと震えていた。
(だ、だめだっ!!こんなのどこ見ても、目の毒じゃないかっ!)