第5章 勇気を魔法に変えて~マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ~
「でも今の君たちじゃ…お宝は見つけられない」
マーベラス「何…?」
「君たちはまだ、スーパー戦隊の力の半分も使いこなせてないからね」
ハカセ「どういう意味?」
「知りたければ俺を捕まえてみな。ただし…変身はせずにね」
男はフードを被り走り出した
マーベラス「面白れぇじゃねーか」
走り出すマーベラスをハカセが止めた
ハカセ「待って!ザンギャックの罠かも…!ちゃんといろいろ調べて、確証をつかんでからじゃないと僕は動くべきじゃないと思う」
マーベラス「なるほど…」
マーベラスはハカセの肩を掴んだ
そして2人は微笑み、マーベラスは走り出した
マーベラス「じゃあな!」
ハカセ「えぇー…!待ってよ〜…!」
『行こう、ハカセ』
ハカセ「まで…」
黒い服の男を追っていると不意に立ち止まる
男の後ろに赤い炎のような物体が現れ、マーベラスたちの周りを火で囲んだ
マーベラス「!」
ハカセ「うわっ!」
『火…?』
男はまた走り出した
マーベラス「囲まれたか」
ハカセ「どうすればいいの!?こんなの突き抜けていくなんて無理だよ!」
マーベラス「俺にいい手がある」
ハカセ「何なに!?」
マーベラス「気合で突っ切る!」
ハカセ「ちょちょちょっと待って!僕にはそんな気合いないよ」
マーベラス「何ヘタレてんだお前」
ハカセ「ダメなんだ…僕…完璧に計算してやるのは得意だけど、確証がないのは怖くて…咄嗟の時に勇気が出せないんだ」
マーベラス「言いたいことはわかった」
マーベラスはハカセの胸元を掴んだ
ハカセ「え?」
マーベラス「俺を…信じろーー!!」
マーベラスはハカセを炎の壁に向かって飛ばした
マーベラス「!来い!」
『うん』
も走るマーベラスに続いて炎の壁へ走って行った
炎を抜けると炎は消えた
ハカセ「大丈夫だった…」
マーベラス「だろ。行くぞ!」
ハカセ「うん…」
男は岩の隙間に入り、後を追う
中は洞窟のようで声が響く
マーベラス「よし、これで追い詰められる」
ハカセ「そんな簡単にいくかなぁ…」
『音、聞こえる』
奥からゴゴゴゴと音が近づく
巨大な岩が転がってきた
マーベラス「!」
ハカセ「うわあああああ!」