第25章 人の命は地球の未来
アイム「では…ゴーミンは無差別に人を襲ったのではなく…」
バスコ「ピンポーン。ってことで、元ゴーゴーファイブのお姉さん♪その子供を助けたかったら、ゴーゴーファイブの大いなる力を寄越しな」
3人は救急車を庇うように立った
バスコ「あんたさえ素直に俺んとこに来れば、その子は病院へ運ばしてやる」
ルカ「……治せないの…?」
『治せなくはない……けど……時間がかかる…。大怪我みたいだし…』
ルカ「そっか…」
マツリ「そう…タクシーが襲われたのも…この救急車が襲われたのも…私がいたからなのね」
ルカ・アイム「『………』」
マツリ「わかった!今そっち行くわ!」
バスコ「フッ」
マツリ「必ずこの子病院を送り届けてください」
「わかった」
マツリ「頼むわよ、ゴーカイジャー」
アイム「マツリさん…」
マツリは頷き、救急車から出る
ルカ「ダメ!」
ルカはマツリを救急車に押し込む
アイムはの腕を掴み、ドアを閉めた
バスコ「おいおい、その子がどうなってもいいのか〜?」
マツリ「わかってる!すぐ行くわ!何するの…!?人の命は地球の未来よ!この子の命を救うためなら、大いなる力なんて…!」
ルカ「そうじゃない!あんた救急救命士でしょ!この子を無事病院に連れて行くには、あんたが必要なの!」
マツリ「…!」
アイム「………」
『ルカ…』
ルカ「アタシには…何もできなかった…。妹が倒れて…医者に連れて行く途中で急変して…。でも…素人のアタシじゃ何が起こってんのかもわかんなくて……そのままあの子は帰ってこなかった」
マツリ「………」
ルカ「お願い、この子にはあんたがついててやって。ここはアタシが何とかするから」
マツリ「でも…何とかって…」
ルカ「アタシが囮になる」
アイム「…!」
『!』
ルカ「そうよ…アタシがあんたの服借りて外に出て行くから、そのうちに救急車を…!」
アイム「無茶です…!そんなのすぐに気づかれてしまいます!」
ルカ「そしたら力ずくでも食い止める!」
アイム「ルカさん!」
ルカ「無茶でも何でもアタシがやるしかないの!」
アイム「私たちもいます!」
ルカ「……!」