第4章 この星の価値
少年は柵の下でレンジャーキーを眺めていた
マーベラス「おいお前!」
「!」
少年が見上げるとそこには柵に立っているマーベラスの姿が
マーベラスは飛び降り、少年の前へ
アイムとも階段で降り、少年の元へ向かった
マーベラス「返せ」
「嫌だ。だってあんたたち、地球を守る気ないんだろ」
マーベラス「ないね」
「これは元々地球のもんだよ。地球を守るために使うべきなんだよ!絶対返さねぇ」
マーベラス「それが地球のもんだろうが何だろうが…今は俺のもんだ!俺が命の恩人から預かって…約束を果たすためのな…」
「そんなの知るか……俺だって……俺だってこの力でザンギャックと戦うんだよ!」
アイム「無理ですよ……」
『無理』
マーベラス「何でそんなに戦いたいんだ」
「じいちゃんが…レジェンド大戦の時に…殺されたんだ…」
マーベラス「…!」
「俺を守って」
マーベラス「………」
「俺はもう嫌なんだ……自分の周りで誰かがやられんのは…」
マーベラス「…………」
アイム「………」
『あれ、ザンギャック』
振り向くとザンギャックの艦艇が空を飛んでいた
少年は走り出し、ザンギャックたちの元へ
アイム「ちょっと!」
ザンギャックはビルを軒並み破壊
ゴーミンたちも人々に攻撃している
アイム「なんて酷い……」
『………』
マーベラスは少年の前にモバイレーツを出した
少年「えっ……」
マーベラス「戦いたいっつったのはお前だろ」
アイム「マーベラスさん…!?」
マーベラス「あいつを倒せたら鍵はお前にやる、ダメなら無しだ。いいな」
アイム「そんなの…無理に決まってます…!」
少年はモバイレーツを手に取った
そして鍵を刺した
《シーンケンジャー!》
《変われた!よし……!うわあああ!》
アイム「待って…!」
止めようとするアイムの腕をマーベラスが掴んだ
マーベラス「止めるな」
アイム「…っ」
少年はゴーミンたちに切りかかった
アイム「大丈夫なのですか…?」
マーベラス「さぁな」
アイム「さぁなって…!」
ルカ「何がどうなってんの!?あれ誰!?」
ジョー、ルカ、ハカセが合流した
アイム「レンジャーキーを盗んだ少年です…。マーベラスさんが…敵に勝てばレンジャーキーを譲ると約束して…」