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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第67章 ❤︎ 治店長とバイト店員の初体験 宮治


バイトが始まってから何してもらおうかと考えたのは初日だけで年末に向けて街に人が繰り出したせいか俺の店も平常時とは比べ物にならないくらいに忙しい日もあった。正直、テキパキと働いてくれて最後の店の締めの会計まで手伝ってくれるいちかの存在はありがたかったし何よりも心強かった。

いちかとのバイト期間は約束通り一週間であっという間に日は過ぎていく。クリスマス当日の25日でその期間は終わるし、25日の月曜日は定休日やから24日の今日がバイト最終日だった。

「イブの夜まで働いてもろてすまんかったな。今日はもうあがったらええで」

時間はまだ19時過ぎなのに商品棚は空。普段より客入りが良かったせいでおにぎりは完売して早めの店じまいとなった。静かになった部屋で電卓を叩く音だけが響く。

「いいよ。まだ締めがあるし」
「今日くらい遊びに行ったらええやん」
「一人で?」
「友達とかおるやろ」
「みんな今頃デート中。私は暇やから働いたの」
「結果的には助かったんやけどな」
「でしょ?」
「戦力になってくれて感謝してます。ほんまありがとな」
「じゃあまた私が休みの時は雇ってね」
「そんときは頼むわ」

〝うん〟と微笑むのに釣られるように自然と口角が上がる。ずっと妹としてしか見てなかったのにこんな風に大人びた笑みを魅せてこられたらこっちの調子が狂う。
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