• テキストサイズ

(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第66章 ❤︎ 初恋は実らない 宮治


こんなクサイ台詞、俺には似合わんからこの先一生使うことはなくていい。だから、せめていちかに届いて欲しい。すがるようにいちかの額にキスを贈り、想いを重ねた。いちかの体の力が抜けていくのを確認しながら太ももを開かせて俺も定位置に定まる。舌と指でかき回されたところは赤く充血して、濡れていて先端で擦ると奥のぬかるみが包み込む。目を閉じてゆっくりとその感触を味わうように中へと入っていった。

「……っ」
「あっ、…んっ」
「もうちょい、奥、いかせて」

繋がるってことががしっくりくる。好きな女を抱くって幸福感と罪悪感が入り混ざり胸が苦しくなって泣きそうになる。〝ごめん〟も〝ありがとう〟もこの場にはふさわしくなくて一番奥で馴染ませた後は正常位のまま腰を持ち上げてさらに奥へ深く突き刺すように腰を振った。

「待って、待っ…。もっと、ゆっくり…」
「無理。いちかん中、あったかくて、気持ちええもん…。根元まで味合わせて?」

息を吸うのだけで精一杯ないちかを無茶苦茶で酷い抱き方をしてるのは自覚している。繊細さのかけらもなくて肌のぶつかる音と卑猥に奏でる水音を受け止めて軋むベッドも1人の男の欲の捌け口になっている。俺以外の男の記憶をこの場で全部消し去れたらどんなに幸せか…。だけどその願いは粘膜を擦り合わせる度に鋭い快感が波になって飲み込まれていくのが現実で空虚の中を足掻いているだけに過ぎない。

「……いちか」

それでも俺はいちかの名前を呼んでその存在を刻み込みたかった。もう一度イッたのか俺の肩に回していた腕が滑り落ちていた。目は虚で恍惚としていて溢れそうな涙が溜まっている。その表情を見つめながら最高潮までかき立てたら快感を体の奥に吐き出した。たまらず吐き出す息に合わせて声を漏らす。何度かの波に合わせて射精して最奥で最後の一滴まで絞り出す。

「あー…。めちゃくちゃ、気持ちええわ」
「治?」
「んー?どした?」
「………ほんとに、中に?」
「そやで」
「どうしよう。今日私…」
「あかん日なん?それやったら尚更好都合やしごめんな。まだ足りんから」
「え…?」
/ 1333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp