第63章 ❤︎ これなんてAV? 宮侑・治
「ちょ、何!?」
「何やない!できへんやろ!喋り続けるんならこのまま握りつぶすで?」
「ちょちょ、止めて」
「なら大人しくしてて。侑のだけ放置するで」
「ごめんて…。じっとしとくから」
“もう…っ”むすっとした表情で見上げるいちかに不覚にもキュンとしてしまった。ゆっくりと近付いてくる唇を固唾を飲んで見守る。
「ん…、中で、当たってる」
いちかが喋るたびに柔らか唇がはむはむと先を突っつく。またあのぬるっとした感触が包んでつい“あ♡”って浮くような吐息があがる。
「横で変な声出すなキモい」
「キモくてええわ。フェラされんのたまらん。最高のご褒美やん」
「何一人で悦ってん…、きっしょ」
「なぁサム…。幼馴染の口ん中で片割れの兄弟と胸糞悪い再会果たすんとか、これなんてAV?」
「そういうのもいちいち言葉で表現すんのやめろって。萎える」
「俺、その真逆。油断したらマジで出る」
「……早ない?」
早いとか遅いとか関係ない。いちかにときめいてしまった瞬間から俺の射精感はピークを超えていた。今からいちかのまんこにぶち込んだらどんな顔して喘ぐんやろか、先っちょだけでこんだけ気持ちええんやからまんこはどんなsweet worldが広がってんやろか…、そう思ってたら白い液が放物線を描いていちかの頬を汚す。
「あ…っ、………出てもーた」
それはもうお手本のような一発。一切の我慢をすることなく放ったものは結論として最高の気持ちよかった。