第61章 ❤︎ 射精管理 黒尾鉄朗 赤葦京治
「いちか、マジで上手いな…」
三人の吐息と湿った水音が乾いた空気に響く。ここが野外だということも忘れるほど理性を崩し繰り返し下半身の熱を高めていた。
「なぁ、…出していい?」
先に根を上げたのは黒尾さんの方だった。
「ダメ…」
「なんでだよ」
「まだ全部咥えてない…。赤葦君もまだダメだよ?そんなに簡単にイクのは許さない」
「何?」
「二人の頂戴?」
一度唇を離しし、閉じた唇の口角が上がり唾液で濡れた唇が艶かしく光る。一番楽しんでいるのはいちかさんだ。黒尾さんのを咥えながら“きて?”と視線で合図を送る。俺は迷わず腰を突き出した。
「んん…っ」
俺のものがいちかさんの唇をこじ開ける。さすがにきつそうに目を閉じるもすっぽりと受け入れる。
「あーあ、せっかく美人な顔してんのに…。いちか、すげぇエロい顔してんぞ」
「こんな視覚だけで追い詰められるとか初めてなんですけど」
口の中で黒尾さんのものが触れ動くたびに触れて擦れている。中でせめぎ合って与えられる快感を共有し、奪う合う。だからこそもっと欲しくなる。
「ごめんなさい、苦しいですよね…。でも…っ」
限界も近かった。はちきれてしまいそうで腰の動きを止めることもできない。
「俺、もう…」
荒くなっていく呼吸に跳ね上がっていく心拍数。ふわっとし始めた意識の中、根本をきつく指で締め付けらて一気に現実に引き戻された。
「え…っ」
「ちょ、いちか…!?」
黒尾さんの声と重なった。どうやら黒尾さんも同じだったようで根本を握り締められていた。温かい口の中から解放れたものがぷるんと無理矢理定位置に戻される。焦らされ続けたせいで背中には汗がじんわりと滲んでいる。