第55章 ❤︎ 射精管理 宮治
「ちょ、何してんねん」
椅子にかけてあった俺の上着を慌てて着せた。突然のことに視線は外したものの残像の中ではっきりと胸の形は残っている。
「早まんなって」
「早まってなんかないです。なんで学生やとあかんのかなって私なりに考えたんです。私、童顔やし子供っぽいとこあるしどうやったら大人って認めてくれるんかなって…。結論として大人なとこ見せるしかないなって思ったんです」
「やからって」
「ちゃんと見てください」
着せた上着も脱ぎ捨てて俺の前に立つ。胸が目の前に視界を塞ぐ。つんと勃った色素の薄い乳首に張りと弾力がありそうな膨らみは童顔な柳瀬にはいい意味で不釣り合いなそのギャップは男心を煽るには十分やった。
「勝負できるん、胸くらいやもん」
「アホ、はよしまえ」
「一線越えんかったらセーフですか?」
「あかん」
「彼女おれへんくせに」
「出会いがないだけや」
「なら私でええやん」
「やから…」
「同じバイトの竹中君にAV借りてるの知ってるんですよ。しかも巨乳のやつ」
「なんで知ってんねん」
「竹中君、私の味方やから」
「あいつ…。性癖までバラすなや」
「私、巨乳、ではないですけど小さくもないですよ?」
にこりと笑い、俺の前に跪く。嫌な予感はした。けどこのシチュエーションから想像できる妄想にどうしたって淡い期待が入り混ざる。