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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第53章 ❤︎ 俺のものだから返してもらうだけ 及川徹


だけどすぐに戻ってくるであろう夫君もスタッフもなかなか現れず、結局は30分くらい経ってから夫君は慌てた様子で戻ってきた。

「何?どうしたの?」
「今から会社に行く」
「え?どうして?」
「俺の直属の部下がやらかしたらしい。今から謝りにこいって連絡があってそれで直ぐには向かえないから色々指示してたんだけど、やっぱ俺も行かなきゃ無理みたいで」
「嘘でしょ?」
「徹君も本当にごめん!スタッフの人にはまた後日って言ってある。二人はゆっくりしてもらっていいから今日はごめん、先に帰ってて」
「え?大丈夫なの?」
「大丈夫とは思うけど、とりあえず時間との勝負だから。今すぐ行かないと」
「だったら行ってあげて。こっちは大丈夫だから」
「ほんとにごめん。徹君も今度埋め合わせするから」
「はいはい。埋め合わせとかはいいから。まぁ頑張って謝ってきなよ」
「ごめん!ありがとう!じゃあ行ってくるから」

慌ただしく着替えて出て行った夫君。嵐が去ったように静まり返ったゲストルームには二人…。ため息が重なって響く。

「一体何なのこの茶番は」
「なんかごめんね。夫君の我儘に振りましちゃって」
「全くだよ。暇そうだからって俺まで駆り出されてほんと迷惑。彼女いない俺に対する当てつけ?」
「彼女いないの?」
「今はね…。とういかいちか 以来恋人はいないよ」
「どうして?」
「バレー一筋だったから」
「じゃあバレーと結婚すれば?」
「ああそうだね!いっそそうしたいね。バレー相手だと飽きることも裏切られることもないだろうから」
「裏切ったのは徹の癖に…」
「そう言われたら何も言い返せない」
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