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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第53章 ❤︎ 俺のものだから返してもらうだけ 及川徹


俺だってもう二度と会わないかもしれないってそれなりに過去に区切りつけてたのに吃驚だよ。夫君、俺に相談事があるってことしか言わなかったんし、ドレスのフィッテングなら100%断ってたし!俺も騙されたんだけど!?って言葉が喉元まで上がってたけど俺は無理矢理笑顔を作って唾と一緒に飲み込んだ。

「いや暇とかそんなことはないですよ、全然。一応本当は世界を相手にしてる職業なので」
「世界ですか…。へぇ、なるほど、すごいですね。でもそんな方の貴重な時間を使ってもらうのは悪いよ、夫君」
「徹はさ、アルゼンチンのバレーチームで活躍してる選手でさ。今、丁度こっちに帰ってきててこの前の顔合わせの時暇してるって言ってたら」
「そんなこと言って……ないと思うけど」
「じゃあやっぱりお暇なんですね」
「いやだからたまたま今日はね!今日だけだけどね!」
「じゃあいいだろ?親戚って言っても友達みたいな者だし」
「……って言われても」
「いちか もいいよね?」
「え?」
「これからは親族だって家族になるんだし、徹君と選んだって言ったらさ、素敵なエピソードだねって喜んでくれるんじゃない?」
「……うん。…そうだね」

その考えってどうなのよ…。いちか はそういうの好きじゃないから。それにいちか の真っ白な純白のドレス姿の元カノの姿を見せつけられる元恋人の俺の気持ちなんてこの夫君には分からないんだろうな、それは当たり前だけど。
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