• テキストサイズ

(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第53章 ❤︎ 俺のものだから返してもらうだけ 及川徹


「何でドレスのフィッテングに俺まで呼ばれてんの?おかしくない?」

それは顔合わせから一週間後のことだった。夫君から相談したいことがあると連絡が入ったから指定された場所に時間通りに着た。

場所が貸衣装屋さんだったし受付の人に名前を聞かれてゲストルームを書かれた部屋に案内された時点で嫌な予感はしていた。

扉を開けるとタキシードを着た夫君が出迎えて、その奥で真っ白なウエディングドレスを着て目を見開くいちか 。

「何?何で俺がこんなとこに呼ばれたの?え?意味分かんないんだけど」
「徹君ごめんな。急に」
「急も何も相談って何だったの?」
「いちか のウエディングドレス、一緒に選んでくれないかと思って」
「ええ!?」

俺よりも先に声を上げたのはいちか だった。その反応を見る限りいちか も知らなかったみたいで絶句している。せっかくの可愛い衣装が台無しってくらいに…。

「徹君も知ってると思うけど俺はファッションセンスないしお前ならいいアドバイスくれるんじゃないかって思って」
「それならそうと先に言ってよ。俺、二人の邪魔したくないしそもそもドレスは二人で選ぶものでしょ?」
「そうなんだけどでも俺、優柔不断だろ?だから徹の的確なアドバイスが欲しくて」
「まぁ確かに俺は夫君よりはセンスも顔面偏差値も全然いいと思うけどそれでもこんな、ねぇ?奥さんだって困るよね?」
「……はい、私もびっくりです。てっきり夫君と二人でドレス選ぶものだと思ってたから。こんな平日にわざわざ…、徹さんってお暇なんですね」

俺の方が顔面偏差値がいいってうっかり言ったのが気に入らなかったのかまた棘のある言い方で返される。
/ 1333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp