第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗
「そりゃあね…。ほんとはさ、気持ちが離れてくのも辛かった。大好きだって、彼氏の事しか見れない時だってあったから」
「切ないな…」
「ね。ほんとに…」
「でもま…。今が俺にとって最大のチャンスってことだ」
「どういう事?」
「昨日もちょっと言ったけどさ、お前酔ってて覚えてないよな」
「うん…」
「俺にしとけ」
「またそういう事言って」
「本気なんだけど」
「ほんとに?」
「俺も結構いい物件だと思うけど?」
「格好いいもんね、鉄朗は」
「だろ?」
「そうだね。…でももう少し時間ちょうだい。ちゃんと気持ちが固まったら私もちゃんと応えるから」
「いーよ、それで。けどお前の寂しさ埋めるくらいは俺に出来るから俺以外頼んなよ」
「やっぱり格好いいね。…うん、そうする」
“ねぇ、鉄朗”と甘えるような声でいちかは俺に寄り掛かり耳朶に息をかけるように“…しよ?”とあえてスイッチを入れてくるような言葉で囁く。
「このまま舐めていい?」
「マジで?まだ少し明るいけどいいの?」
「いいよ。そのうち暗くなるから。私がしたいの…」
いちかの手はしっかりと下半身に添えられてジーパンのベルトを器用に外してチャックを下ろす。まだ勃起すらしていないのを見てちゅっと口付けるように口に含んだ。
「口の中で大きくなってのが好きなの」
さっきまで寂しそうにしてたが嘘みたいに艶めいた表情に変わっていく。ほんとこいつ最高過ぎじゃねぇの?っていちかの仕草ですら性癖にぶっ刺さる。
「元気になるの早くない?」
「だって朝させてくれなかったし」
「じゃあ満タン状態?」
「それなりにはネ…」
「じゃあ私も頑張るね…」
徐々に硬くなっていく先を舌先でちろちろと舐めて右手は絶妙な力加減で包皮を上下に扱いている。まだ余裕はあるとはいえ一方的に与えられる快感は感情も射精感も高めていく。このまま思うが儘に出せたら…とは思っても邪な意地が気を逸らせるようにふと外を見ればすっかり日は沈んで暗闇が迫っていた。