第50章 ❤︎ 何年たっても特別な日は変わらない 岩泉一
及「なんで?地味な俺でもいいじゃん」
岩「所詮お前は飾りって事だな」
及「何!?どういう意味?」
「まぁまぁ、そのうちいい人に巡り会えるよ、ね?」
及「俺は別にいちかちゃんでもいいよ?」
岩「堂々と口説くな」
及「俺もいちかちゃんみたいな彼女欲しいなぁと思って」
花「それ以上言うと岩が本気で怒るぞー」
及「彼女いないんだからこれくらい言ったっていいでしょ。モテる俺に彼女がいなくてなんで岩ちゃんだけに彼女がいるの?納得できないよね」
岩「僻みかよ」
及「僻みだよ」
岩「自信満々に言うな。情けねぇ」
松「その点、岩って優しいよな。大事にしてるのが分かるし」
花「それはある。岩もバレー馬鹿でバレー優先してることも多いけどなんだかんだ一緒にいるもんな」
及「それはいちかちゃんが岩ちゃんに合わせてるだけじゃなくて?むしろいちかちゃんの優しさに甘えてるだけじゃない」
「でも私バレーも好きだし、一君も忙しいけどクラスも一緒だから寂しいとかあんまりないかな」
松「親も公認なんだろ?」
「そうだね…。うちは何にも言わないかな」
花「そりゃ関係も安定してるよな…。岩の母ちゃんにも大事にされてるもんな」
及「こうなったら結婚まで辿り着かないと、俺、許さないかも」
岩「いきなり何の話してんだ?まだ付き合って一年だぞ?」
松「一年経って二人の関係も安定してて、別れるような要素もなければ、このままいっちゃそう」
花「いくだろ、普通に」
「ちょ、っと…、そんなこと急に言わないでよ」
そりゃ大好きなのは変わりないし、そうなったらいいなぁって淡い期待くらいはある…。けど、みんなに冷やかされて今は恥ずかしい以外にない。