第48章 ❤︎ 処女相手にあまぁいセックスをするイケオジ岩ちゃん
「…いちか、口開け」
下唇をなぞられて薄く開いた唇からねっとりとした舌が絡んでくる。キスの合間の呼吸も、時々感じる熱い視線も何もかも初めてでクラクラする。緩く結んでいたバスローブの紐が解け前が開けのを隠すように肩に手を回した。
「意外と肉食なんだな」
「や、ちょっとしたアクシデントで…。前がはだけちゃったから」
なんとか布の部分で隠れてるけど少しでも体を動かせば見えてしまう。しがみつく様に体を密着させてるのにその隙間を縫うように手先がねじ込まれて胸の下を捉える。
「……んっ、なんで触っ」
「悪い。俺の角度から谷間が丸見えだから。…触んの嫌なら止めるけど?」
「嫌じゃない、けど」
「じゃ、脱がせていいか?」
最終目的まで辿り着くには必要な手順で、当たり前のことなのに確認する言葉だけで体温が上がっていく。バスローブを外された頼りない体が露わになっていくのをスローモーションのように見届けてじっくり見られるように動く視線に羞恥心が支配した。
「もっと、魅力的な体の方がいいですよね」
「そうじゃねぇよ。…こういうの久々で一瞬、戸惑った」
「まだ先輩にしか見せたことない体です」
「やめろ、そういうこと言うの」
落ち着いたトーンで体を引き寄せられると胸元にチクチクした髪の毛が触れ、冷たい頬が素肌に重なる。恋人同士のような自然な流れで、伝わってくる体温に少し息を吸い込むだけで胸が苦しかった。
「心臓の音、うるさいでしょ?」
「そうだな。…緊張してんだな」
「口から心臓出ちゃいそう」
「緊張するくらいじゃ出ないから安心しろ。…つかお前、ちゃんと食ってんのかってくらいに細いな」
「食べてます」
「もっと筋肉つけろ」
「運動もしてます」
「んじゃ筋トレしろ。お前も知識あんだから実践しろ」
「そういう先輩だって、今は赤ちゃんみたいなくせに」
「うるせぇ。…こら、頭撫でんな」
「可愛い…」
鼓動はうるさいくらいに高鳴って、それも全部聞かれちゃってるのもくっついたままこうしてたい。でもそんな穏やかな時間なんて僅かで胸の突起が唇に含まれると反射的に体が仰反った。