第48章 ❤︎ 処女相手にあまぁいセックスをするイケオジ岩ちゃん

「お待たせしました。………お風呂、どうぞ？」

恐る恐るドアを開けると知らないシャンプーの匂いが鼻をかすめてソファーに座ってスマホを見つめる先輩と目が合った。慣れない空間で落ち着かない感情を抱えて、下は何もつけないでバスローブのままで出てきたけどこれも正解なのか分からない。

「少しは冷静になったか？」
「はい」
「止めるなら今だぞ」
「冷静になっても気持ちは変わりません。…岩泉さんとしたいです」
「………分かった。じゃ、俺もちゃんとお前の気持ちに応えるわ」
「もう泣きそうなんですけど」
「早ぇよ…。つか泣くな」
「………はい」
「その辺で寝転がってテレビでも見てろ。お前が緊張してたらやりづらい…」
「ですよね…。できるだけ頑張ります」
「ばーか、冗談だよ。…んじゃ、俺も行ってくる」

すれ違いざまに頭をくしゃくしゃと撫でられる。それだけでも飛び跳ねてしまいそうなくらいに嬉しくてかぁっと体が熱くなって、ぽつんと残された部屋で何度も深呼吸しながらベッドに腰をかけた。

硬いベッド、清潔感のあるひんやりするシーツの感触。見渡す限り異空間でテレビの画面にはホテルのサービスメニュー。ベッドサイドには照明のボタン、サービスで置いてあるコンドームの袋。こんなんじゃ心臓がいくらあっても足りないと硬いベッドへ身を沈めた。