第48章 ❤︎ 処女相手にあまぁいセックスをするイケオジ岩ちゃん

「大丈夫か？目がとろんとしてんぞ」
「はい、酔ってますね。体がふわふわして気持ちいい」
「んじゃそろそろ出るか？送ってってやるから？」
「もう少しだけ一緒にいたいです。クリスマスの夜を一人で過ごしたくないので。先輩だってそうでしょ？」
「………まぁな。それは否定できねぇな」
「ならもう少しだけ付き合ってください。…話ついでに私の悩みって聞いてもらえます？」
「いいけど…。どうした？」
「………私、まだ経験ないんです」
「何言い出すんだよ、急に」
「だって。そういうのってどう思われるんだろうって」
「別にいいんじゃねぇ？ほんとに好きな奴ができた時でよ」
「好きな人…。それも問題なんです」
「なんで？」
「好きな人、いるんです。でもその人は絶対に振り向いてくれない人だから」

だってその人のことは絶対に好きになっちゃいけない人だから。いつもなら絶対に言わないのに、酔った勢いもあって自分の感情がうまくコントロールできない。

「だったら別の奴にしろよって言ってやりてぇけどそういう問題じゃねぇもんな」
「そうなんです。その人にも振り向いてもらえなくてずっと処女のままなのもなんか焦っちゃって」
「焦る必要はねぇけど、そういうのはお前のこと大事にしてくれる奴にしろ」
「私だって大切にしてくれる人がいです。そんな人がいればいいんですけど
「そうだな」
「先輩のところは今でも仲良しなんですか？」
「まぁな
「いいなぁ」
「表面的にはな」
「え？」

意外な言葉に顔をあげて見つめた表情はお酒のグラスを見つめたままのなぜか悲しそうな横顔で次の言葉にその理由を知った。

「……レスなんだよ、うちは」
「あ……」

私が余計なこと言っちゃったせいなのかなって後悔した。まさかそんな返事が返ってくるなんて思ってもなくてなんて返事すればいいか分からない。