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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第45章 ❤︎ もしも岩ちゃんがスイミングインストラクターだったら…


「私ね、会社辞めようと思ってるの」

信号待ちの横断歩道。家はもうすぐだっていうのについぽろっと本音が溢れてしまった。

「どうした急に。なにかあった?」
「なんにもないよ」
「転職か?」
「うーん…、転職というより一君のいる宮城に帰ろうかなと思って。3年間こっちで頑張ったし資格も取得したから向こうでも仕事はあるのかなって思ってさ…」

恐る恐る顔を覗くと驚いた表情してる。今までそんなことも言ってなかったからそれは当然だ。

「ダメかな?」
「いや、ちょっと吃驚しただけ。俺は嬉しいけど…、でもいちかの地元はここだろ?」
「地元も好きなんだけど向こうの雰囲気も好きなんだよね。一君のおかげで及川君たちとも知り合えたし…、それに何よりも一君と一緒にいたい」
「家族は?何て言ってるんだ?」
「私は三姉妹の末っ子だから好きにしなさいって。お父さんも相手がいるうちに先手必勝だとか言っちゃって…。割りと応援してくれてる」
「先手必勝ね…」
「相手が一君だからだろうね。すごく信用してるから」
「それならいいけどでも会ったのは数回だぞ?」
「数回でも一君の人柄に惹かれちゃんだよ、皆。……私、一君の元に帰ってもいいかな?」
「当たり前だろ?いつでも帰ってこい」

それは僅かに残ってた迷いが吹っ切れるような言葉。きつく抱き締められながら一君の本音に触れた気がした。

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