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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第45章 ❤︎ もしも岩ちゃんがスイミングインストラクターだったら…


「…じゃあ、卒業するまではできるだけ一緒にいたいです」
「ああ。まだあの元彼のこともちゃんと片付いたわけじゃないし俺も心配だし」
「こんなこと言っちゃいけないけど一さんにはずっと心配されてたい」
「そうなるだろうな。今だっていちかのことが心配なんだし。惚れた弱味だよな」

私の無茶なお願いも受け止めてくれて欲しい言葉を惜しげもなく与えてくれて底なしの優しさが堪らなくて思わず抱き締めた。

「ああもう無理。大好きです」
「なんだよ急に」
「だって好きって思ってくれるだけで奇跡だし、完全に許容範囲超えちゃってなんて言ったらいいのか分かんない、もはやオーバーキル寸前です」

自分でも意味不明すぎて自分でも何言っちゃってんだろうと思う。人間って幸せのK点超えちゃうとパニックになっちゃうんだね、身をもって体験した。

「なぁ…」
「はい、なんでしょう」
「キスしていいか?」

そして一さん、私にとどめを刺す気でしょうか…?

「だめか?」
「いや、そんな……いいに決まってるじゃないですか。むしろ大歓迎です。いくらでも唇奪ってください。奪い去ってください」
「いちか、一応年下だしいきなりすんのもなって…」
「優しすぎますってば。私も子供じゃないし…ってかそう言われると逆にドキドキするんですけど…」
「いちかがずっと喋ってるからタイミング分かんなくてよ」
「じゃあ今からどうぞ…。お好きなだけどうぞ」
「改まって言われたらやり辛い…」
「いいです。気持ちのの準備ができるまでいつでも待ってます」

目を閉じてさぁどんとこい!と思った瞬間、一瞬だけな何か柔らかいものが唇に触れた感触がした。え、これだけ…って思ったらなんだか可笑しくてつい吹き出してしまった。

「…なんで笑うんだよ」
「だって一さんのことだからもっと唇がもげちゃうくらいの激しいキスしてくれるのかと思って」
「もげるっておかしいだろ」
「だって意外だったんだもん」
「だったら忘れろ。さっきのはカウントするな」
「はい、分かりました」

初めてのキスはとても可愛いキスで嬉しさと恥ずかしさが入り交じったくすぐったいものだった。一さんも“失敗した”なんて笑ってたけど、でもそれは一生忘れらない始まりのキス、だったんだよね。
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