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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第45章 ❤︎ もしも岩ちゃんがスイミングインストラクターだったら…


“守ってやる”なんて夢みたいな台詞を向けられたのなんて初めてで私のことをちゃんと好きになってくれたんだって今になって実感してる。

「ありがとうございます。でもそれは多分、大丈夫です」
「なんでだよ」
「付き合ってたときもそうだったんですけど、ああやって怒鳴る割にはめちゃくちゃ小心者なので相手が男の人なら何もできないと思います。今でもなんであんな男が好きだったのかなって謎です」
「でも付き合ってた頃に暴力振われたとかって言ってなかったか?」
「暴力って言っても頬を叩かれるとか蹴られるとかそんなレベルですよ?」
「十分暴力じゃねぇか。なんで自分の彼女にんなことできんだよ」
「私の性格と合わなかったんでしょうね…」
「だからって女に手を出していい理由にはならねぇだろ」

優しく両腕を回して抱きしめられて思った。そっか…。今までは私が悪いからなんだって思ってたけど一さんの言葉に初めて気付かされた。

「元彼のことは一切忘れろ」
「はい。今は一さんがいてくれるだけで十分幸せです」

一さんの胸に頬を寄せて耳に触れる心臓の音に体の力が抜けていくくらいに安堵した。こうしてるだけで嫌なことだって全部忘れられそう。

「ねぇ、一さん」
「ん?」
「ここじゃなんだし、とりあえず私の部屋にいきませんか?あそこの角のアパートなんです」
「いいのか?」
「今から元彼が乗り込んできてもいいんですか?可能性もゼロじゃないし私も全く不安がないわけじゃないので…。付き合って早々我儘言っちゃって申し訳ないんですけど」
「それもそうだな」
「じゃあもう少し今日のデートは延長で」

見慣れたアパートさえも一さんがいるだけで違う世界に足を踏み入れたみたいだ。
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